文書作成日:2022/06/23
オンライン資格確認、来年4月から原則義務化の方針 現在、オンライン資格確認について、来年3月末に概ねすべての医療機関と薬局でシステムが導入されている状況を目指して取組が進められています。
一方で実際の導入状況を見ると、厚生労働省の報告では、5月15日時点でオンライン資格確認に必要となる顔認証付きカードリーダーの申込は約6割(約13万施設)、システム改修が終了し準備が完了している施設が約25%、運用を開始している施設が19%となっており、進捗は決して順調とは言えません。
■オンライン資格確認の導入状況(5月15日時点)

出典:厚生労働省社会保障審議会医療保険部会
資料「オンライン資格確認等システムについて」p.2
そこで厚生労働省は、先日行われた社会保障審議会の医療保険部会にて、導入目標に向けての取組を加速すべく、以下の3つの対策を提示し、同会にて検討されています。
- @令和5年4月から保険医療機関・薬局におけるシステム導入について原則として義務化する。
- A医療機関・薬局でのシステム導入が進み、患者によるマイナンバーカードの保険証利用が進むよう、関連する財政措置を見直す(診療報酬上の加算の取扱については、中医協で検討)。
- B令和6年度中を目途に保険者による保険証発行の選択制の導入を目指す。さらに、上記以外で保険証を利用している機関(訪問看護、柔整あはき等)のオンライン資格確認の導入状況等を踏まえ、保険証の原則廃止(※)を目指す。
(※)加入者から申請があれば保険証は交付される
なお、顔認証付きカードリーダーは受注生産のため、申込から配送まで4ヶ月程度必要と言われています。そのため厚生労働省は、来年4月に導入するには、遅くとも9月頃までに申込を行うよう呼び掛けています。
同会資料は、以下のサイトで閲覧いただけます。
参考:
厚生労働省「第151回社会保障審議会医療保険部会」
※文書作成日時点での法令に基づく内容となっております。
本情報の転載および著作権法に定められた条件以外の複製等を禁じます。
本情報の転載および著作権法に定められた条件以外の複製等を禁じます。
- 介護保険制度、次期改正に向けて論点を提示2022/06/16
- 診療所における検査・手術の実施状況/令和2年医療施設調査2022/06/09
- 社会福祉法人の会計監査人設置基準2022/06/02
- 令和4年度診療報酬改定のポイント2022/05/26
- 2021年の救急自動車の出動件数は619万3,663件2022/05/19
- 人口10万人当たりの医師数、全国で256.6人/医師・歯科医師・薬剤師統計2022/05/12
- 歯科用貴金属価格、ウクライナ情勢で急騰 5月に緊急改定へ2022/05/05
- 高齢者施設でコロナ発生、24時間以内の医療支援体制へ2022/04/28
- あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師も、労災保険の特別加入の対象に2022/04/21
- 医療提供体制に関する財政支援措置の延長について2022/04/14
- 令和4年度診療報酬改定/不妊治療に係る診療報酬上の取扱い2022/04/07
- 介護職員の処遇改善加算等、算定方法等を定める通知を改正2022/03/31
- 令和4年度診療報酬改定の関係省令が順次交付2022/03/24
- コロナで利用者減の通所介護等に対する特例、次年度も継続2022/03/17
- コロナの影響により指導・監査等の実施件数が大幅減に2022/03/10
- 自宅療養者等へのオンライン診療等に500点を加算2022/03/03
- 令和4年度診療報酬改定の答申により改定内容が明らかに2022/02/24
- R3補正予算/高齢者施設の防災・減災対策2022/02/17
- 介護人材の処遇改善、厚労省が10月以降の新加算のイメージを提示2022/02/10
- ワクチン接種業務の収入増に係る特例、9月末まで延長2022/02/03
- R3補正予算/感染者等が発生した障害福祉施設への支援2022/01/27
- R3補正予算/不妊治療の保険適用への移行措置2022/01/20
- 看護職員の処遇改善2022/01/13
- 診療報酬、本体はプラス、全体はマイナスで決定2022/01/06
- R3補正予算/介護施設の家族面会室整備の支援2021/12/30